Arkhe Blocks無料版の代替を選ぶ|配布停止の確認と既存ページの移行手順

Arkhe Blocksの代替は、使いたい機能を一つずつ分けて選ぶと移行しやすくなります。囲み枠なら標準ブロック、独自の繰り返し表示なら自作ブロックというように、必要な作業が違うためです。新規サイトは代替候補の動作確認から、既存サイトは使用ページとブロック数の調査から始めましょう。

2026年9月25日に確認したWordPress.orgの無料版ページでは、公開停止が案内されています。この記事では、その配布状況と導入バージョンの確認方法、代替の実装例、既存ページを壊さずに移行を検証する順序を説明します。配布形態が異なる製品の情報と混同しないように確認してください。

ブロックの自由度をさらに上げたい場合は、Lazy Blocksの使い方ガイドで独自ブロックを自作する方法も解説しています。

緊急

無料版の配布状況と、使っているバージョンを確認する

WordPress.orgでの配布は停止済み。無料の代替ブロックはこちら

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公開停止の経緯(CVE-2025-32161)

Arkhe Blocksのバージョン2.27.1以前には、格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在することが確認されました(CVE-2025-32161として登録)。

何が起きていたのか

蓄積型XSSは、保存された不適切なスクリプトが閲覧時に実行される可能性のある問題です。CVE-2025-32161では低い権限での攻撃と利用者の操作が評価条件に含まれますが、すべての投稿者がただちに攻撃できる、または全サイトが被害を受けたという意味ではありません。

本来であれば、投稿内に入力された内容は「ただの文字」として無害化されて表示されるはずです。ところがArkhe Blocksには、この無害化処理(サニタイズ・エスケープ)に漏れがありました。その結果、仕込まれたコードがそのまま「実行可能なプログラム」としてページに埋め込まれてしまいます。

具体的にどんな被害につながるのか

  • サイトを訪れた別のユーザー(管理者を含む)のブラウザで、勝手にスクリプトが実行される
  • ログイン中の管理者がそのページを開いた瞬間、管理者権限を乗っ取られる
  • サイトの見た目を改ざんされたり、訪問者を詐欺サイトへ誘導されたりする

確認すべきなのは、導入バージョンが影響範囲か、投稿・編集権限を誰へ付与しているか、修正版や代替への移行が可能かです。権限の確認だけを恒久対策とせず、検証環境で置き換える計画と合わせて進めてください。

現在の状況

2026年9月25日確認時点で、WordPress.orgの無料版ページは2025年4月1日付でセキュリティ上の理由による配布停止を案内しています。有料版など別の配布形態と混同せず、手元の製品名・入手元・バージョンを照合しましょう。

「直接ダウンロードすれば使える」は避けるべき

WordPress.orgで配布停止になったプラグインでも、過去のバージョンのZIPファイルがアーカイブに残っていることがあり、それを直接ダウンロードして手動インストールする方法を紹介している記事も見かけます。

ですが今回のケースでは、配布停止の理由がまさにセキュリティの脆弱性です。過去バージョンを直接ダウンロードしても、脆弱性が修正されているわけではありません。この方法はおすすめしません。

無料版で使えていた機能を、安全に代替する

Arkhe Blocksの無料版でよく使われていた機能と、その代替手段を整理しました。

Arkhe Blocksの無料機能代替手段Lazy Blocks 無料版/Pro版
アコーディオン・Q&A Lazy Blocksで自作(HTML標準の<details>タグで軽量に実装可能) 無料版で可能
タイムライン Lazy Blocksで自作(Repeaterで年表形式を再現) 無料版で可能
ステップ Lazy Blocksで自作 無料版で可能
目次 目次専用プラグイン、またはテーマ標準機能で代替可能なケースが多い (Lazy Blocks対象外)

まず置き換えたいブロック名と使用ページ数を一覧にします。単純な囲み枠は標準ブロック、繰り返す独自レイアウトはLazy Blocks、タブなど動作が必要なものは専用実装というように分けると、すべてを一つのプラグインへ寄せずに選べます。

Arkhe Blocks全17ブロックとの詳細対応表

もっと詳しく知りたい方向けに、Arkhe Blocksの無料版・Pro版全ブロックと、Lazy Blocksでの実現可否を対応させました。

Arkhe BlocksArkhe無料版Arkhe Pro版Lazy Blocksでの実現
アコーディオン◯◯無料版で可能(<details>タグで自作)
コンテナ◯◯コアの「グループ」ブロックで代替可能(Lazy Blocks不要)
Q&A◯◯無料版で可能(アコーディオンと同様の構造)
説明リスト◯◯無料版で可能(Repeater+Textで自作)
目次◯◯目次専用プラグインの利用を推奨(Lazy Blocks対象外)
通知◯(一部制限)◯無料版で可能(メッセージボックス的なブロックとして自作)
セクション◯(一部制限)◯コアの「グループ」「カバー」ブロックで代替可能なことが多い
セクション見出し◯◯テーマの見出し装飾機能で代替できるケースが多い
タブ◯(一部制限)◯無料版で可能(ただしJS実装がやや複雑)
ステップ◯(一部制限)◯無料版で可能(Repeaterで自作)
タイムライン◯(一部制限)◯無料版で可能(Repeaterで自作)
ブログカード◯(一部制限)◯手動入力のカードなら無料版で可能。実際の投稿と自動連携させるならPro版のPostsコントロールが必要
リッチカラム◯(一部制限)◯コアの「カラム」ブロックで代替可能なことが多い
ボックスリンク×◯無料版で可能(URL・Text・Imageコントロールで自作)
スライダー×◯無料版で可能(ただしJS実装が必要でやや高度)
制限エリア×◯ログイン状態での出し分け程度なら、PHPの条件分岐(is_user_logged_in())で無料版でも対応可能。細かい条件分岐が必要ならPro版のConditions機能
投稿リストブロック×◯(Arkheテーマのみ)実際の投稿データと連携させるにはPro版のPostsコントロールが必要

対応表の「作れる」は、入力画面や操作感まで同じという意味ではありません。たとえばアコーディオンなら、長い質問が折り返されるか、スマホとキーボードで開閉できるか、回答内のリンクへ進めるかを試します。無料で作れる構成にも実装と保守の時間が必要なので、見た目・編集のしやすさ・作業量を同じ条件で比較してください。

実際に作ってみました

言葉だけでは伝わりにくいので、Lazy Blocksの無料版だけで実際に作った6ブロックのサンプルを並べてみます。

よくある質問がここに入ります+
クリックすると開閉します+

アコーディオン/Q&A

2024
2025

タイムライン

通知・お知らせメッセージ

通知

1 2 3

ステップ

用語説明文がここに
用語説明文がここに

説明リスト

ボックスリンク

いずれもLazy Blocksの無料版だけで作った実物です。同じものを一からコードを書かずに、そのままインポートして使える形にまとめたものを無料配布しています。

以下は本記事で作成した独自ブロックの例です。導入先でも同じ表示になるとは限らないため、まず1種類を検証用ページへ入れ、テーマとの組み合わせを確認してください。代替プラグインを選んだ後も、更新状況と出力コードの点検は必要です。

FAQ(アコーディオン/Q&A)

Arkhe Blocksのアコーディオン・Q&Aに相当する機能です。HTML標準の<details>タグを使っているためJS不要で軽量に動作し、質問一覧ごとにschema.orgのFAQPage構造化データ(JSON-LD)を出力するかどうかも切り替えられます。

QArkhe Blocksの無料版は今からインストールできますか?
Aできません。2025年4月にWordPress.orgでの配布が停止されています。
Q既存サイトで使っているArkhe Blocksはすぐ止まりますか?
Aすぐには止まりませんが、脆弱性を抱えたままの運用になるため、代替への移行をおすすめします。
QLazy Blocksへの移行は難しいですか?
A基本的な機能であれば、無料版のコントロールだけで再現できます。

説明リスト

用語と説明をペアで並べる、Arkheの説明リストに相当する機能です。横並び(インライン)と縦積みの2つの表示形式を選べます。

CVE-2025-32161
Arkhe Blocksの格納型XSS脆弱性に割り振られた識別番号です。
格納型XSS
悪意あるコードがサーバーに保存され、閲覧時に実行されてしまう脆弱性の一種です。

通知

3スタイル(シンプル・塗りつぶし・ボーダー太め)×5タイプ(情報・成功・警告・エラー・ポイント)を組み合わせられる通知ブロックです。

直接ダウンロードは避けてください

過去バージョンのZIPを入手できても、脆弱性は修正されていません。

ステップ

手順や段階を説明するブロックです。デフォルト・大・カード型の3スタイルがあり、ステップごとにアクセントカラーも変更できます。

STEP 1

現状を確認する

Arkhe Blocksを使っているか、バージョンはいくつかを確認します。

STEP 2

現状を確認する

今回紹介した6つの無料ブロックから、使っている機能に対応するものを選びます。

STEP 3

置き換えて無効化する

代替ブロックの設置を確認したら、Arkhe Blocksを無効化・削除します。

沿革・年表

時系列に沿った出来事を表示するブロックです。Arkheのタイムライン(縦型)に相当します。

Arkhe Blocksを取り巻く経緯

  • 2024年以前 多くのサイトでアコーディオン・タブ・ステップ等の無料機能として利用されていた
  • 2025年4月1日 CVE-2025-32161(格納型XSS)を理由にWordPress.orgでの配布が停止
  • 2026年 修正パッチは提供されず、代替手段への移行が推奨される状況が続く

ボックスリンク

画像・タイトル・説明文をひとまとめにしてリンク化するブロックです。デフォルト(縦積み)とバナー風(横並び)の2レイアウトがあります。

→
無料
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無料版では作らなかった4つの機能

Arkhe Blocksの無料版には、今回あえて代替を作らなかった機能もあります。理由と合わせて紹介します。

ここで紹介したブロックの作り方は、Lazy Blocks使い方完全ガイド【日本語決定版】インストールからPro機能までで一から解説しています。

機能作らなかった理由
タブクリック状態の管理・アクセシビリティ対応(ARIA属性)が絡み、JSがそれなりの量になるため
スライダーカルーセルのJS実装(スワイプ対応・自動再生・ドットナビ等)が重く、シンプルな出力コードでは肥大化しやすいため
制限エリアログイン状態だけの単純な出し分けなら無料版でも対応できるが、複数条件(会員ランク別など)を柔軟に設定したい場合は条件分岐機能が必要なため
投稿リストブロック実際の投稿データと連携させるには、投稿を選択できる専用の仕組みが本質的に必要なため

ここでは未提供の4種類です。「このサイトの無料テンプレートにない」ことと「無料ツールでは実装できない」ことは別です。タブやスライダーは操作性の検証、会員向け表示は権限判定など、見た目以外の実装も必要になります。

タブ(Pro)

クリックで表示内容を切り替えられるタブブロックです。ARIA属性に対応し、スタイルは2種類(標準・アンダーライン)から選べます。

何が起きたか

Arkhe BlocksにCVE-2025-32161として登録された格納型XSS脆弱性が見つかりました。

対象バージョン

バージョン2.27.1以前が対象です。

今すぐやること

プラグインを無効化し、代替ブロックへの移行を進めてください。

スライダー(Pro)

画像を切り替えて表示するスライダーブロックです。自動再生のON/OFF・切り替え間隔を設定できます。

  • Arkhe Blocksのアコーディオン(旧)
  • Lazy Blocksで再現したアコーディオン(新)

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制限エリア(Pro)

ログイン状態や権限に応じて、内側に配置したブロックの表示・非表示を切り替えられるブロックです。

この内容は会員限定です。ログインするとご覧いただけます。

ログイン

投稿リスト(Pro)

指定したカテゴリの最新記事を自動で一覧表示するブロックです。サムネイル・抜粋文の表示有無を切り替えられます。

既にArkhe Blocksを使っているサイトの場合

既存サイトの移行は、調査→1ページで置換→表示と編集の確認→対象を拡大の順に進めます。旧ブロックを使うページや同期パターンを残したまま停止すると、編集や表示への影響を見落としかねません。バックアップと置換前の画面を残し、すべての対象を照合してから旧プラグインを停止しましょう。最初の作業は、置き換えたいブロック名と使用ページを一覧にすることです。

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この記事を書いた人

個人でWordPressブログを運営しています。WordPress歴7年。実際に契約・利用しているConoHa WINGとSWELLを中心に、ブログの開設、表示・編集環境の改善、SEO、アフィリエイト、AIを使った制作効率化を検証しています。

公式情報を確認するだけでなく、実機で試した結果、うまくいかなかった点、向かないケースも含めて共有します。読者が遠回りせず、自分のブログで次の一手を選べる情報を届けることが目標です。

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