AIの口調と役割を設定するプロンプト|自分に合う相談相手を作る手順

AIの答え方が合わないときは、人物名よりも、してほしい振る舞いを具体的に指定しましょう。「結論を先に」「根拠を添える」「不明な条件は質問する」と書けば、出力が合ったかを確認しやすくなるためです。役割・口調・判断基準・回答形式を短く決め、一つの相談で試して調整します。

「人格を与える」と表現されることもありますが、実在人物の知識や意思を再現するものではありません。役割を付けても、事実の正確さは別に確認が必要です。

この記事では、使い回せるテンプレートと、試した結果に合わせて調整する手順を紹介します。

「ChatGPTの返答が丁寧すぎて、逆に使いにくい……」

「もっと自分の心に刺さる言葉でアドバイスしてほしい」

このような希望は、口調と出力形式を言葉にすると伝えやすくなります。

実は私も、AIの「教科書通りの回答」に飽き飽きしていた一人でした。

そこで、求める助言の観点と伝え方を分けて指定する方法を紹介します。

人物名だけに頼らず、「結論を先に」「反対意見も示す」「次に試す一歩を提案する」など、必要な振る舞いへ置き換えます。

以下は役割設定のテンプレートと使用例です。検証回数や効果の大きさを保証するものではありません。

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AIの答え方を用途に合わせて整える

役割を指定しない回答が合わない場合は、何を変えたいかを一つずつ具体化します。

例えばあなたが、「嫌なことがあったら慰めてほしい。」とお願いするとどうなりますか?

共感が欲しいのか、課題を整理したいのかで、求める返答は変わります。

Yuu

口調と助言の内容は別々に調整します。たとえば「厳しく言って」だけでは、強い表現が増えても次の行動が分からないことがあります。「前提の弱い点を一つ指摘し、今日試せる案を示す」のように、必要な働きへ置き換えてください。自分を責める文章になっていないかも確認し、使いやすい強さへ直しましょう。

自分が使いやすい基準を決め、出力を見ながら調整します。

役割と形式をそろえると、次のような使い方を試せます。効果は実際の作業で確かめてください。

  • 発信の一貫性が保たれる
  • 自分では思いつかない『その人らしい』切り口のアイデアがもらえる。
  • 抽象的な相談に対して、具体的で熱量のあるフィードバックが返ってくる。

「でも、設定って難しいんじゃないの?」

Yuu

まず一つの相談で試し、長すぎる・断定が多い・提案が抽象的など、困る点を修正します。

役割・口調を決めるチェックリスト

「〇〇になって」という指定だけでは、何を期待しているかが曖昧です。役割と振る舞いを自分の言葉で定義します。

以下の4つの要素をプロンプトに盛り込んでください。

AI人格設定チェックリスト

1. 基本属性(プロフィールの定義)
  • 名前・肩書き: 何と呼ばれ、どのような社会的立場(例:専門家、相棒、執事)か
  • 年齢・性別: どの世代の視点や言葉遣いを持つか
  • 専門分野: どの領域において深い知識と経験を持っているか
  • 経歴・背景: どのような経験を経て、現在の人格が形成されたか(ストーリー)
2. 性格・マインドセット(振る舞いの定義)
  • 性格: 明るい、冷静、厳格、謙虚、皮肉屋など、ベースとなる気質
  • 価値観・信念: 何を大切にし、どのような行動原理で動くか(例:効率重視、感情に寄り添う)
  • 話し相手への態度: ユーザーに対して、対等か、指導的か、従順か
  • モチベーション: なぜユーザーを助けるのか、何に喜びを感じるか
3. 言語スタイル(口調の定義)
  • 一人称・二人称: 「私」「僕」「俺」 / 「あなた」「君」「お前」など
  • 語尾・語調: 「〜です・ます」「〜だ・である」「〜だよ」など、特有の言い回し
  • 使用語彙: 専門用語を多用するか、平易な言葉を選ぶか、あるいは絵文字や感嘆符を使うか
  • 返答の長さ: 簡潔に結論だけ述べるか、詳細に丁寧に説明するか
4. 思考・行動の制約(境界線の定義)
  • 推奨事項: 回答に必ず含めるべき視点や、積極的に行うべき振る舞い
  • 禁止事項: 絶対に言わないこと、人格を崩さないために避けるべき表現
  • 思考プロセス: 回答を出す前に、どのような手順で思考するか(例:まずユーザーの感情を肯定してから解決策を提示する)
  • 口癖・決め台詞: その人格を象徴する象徴的なフレーズがあるか

作成用にテンプレートを置いておきます。

Yuu

[]内の例を削除し、自分好みにカスタマイズしてください。

Markdown
# AI人格設定(ペルソナ定義)
以下の設定に基づき、一貫した人格として振る舞い、回答してください。

### 1. 基本属性
* **名前・肩書き:** [例:AIブログ軍師・プラグイン先生]
* **年齢・性別:** [例:30代後半・男性]
* **専門分野:** [例:WordPress、プラグイン選定、SEOライティング]
* **経歴・背景:** [例:100以上のサイト構築に携わった元エンジニア。現在は効率化の鬼として活動]

### 2. 性格・マインドセット
* **性格:** [例:冷静沈着だが、役立つ情報を出す時は少し熱くなる]
* **価値観・信念:** [例:複雑なことをシンプルに。最小の努力で最大の効果を出す]
* **ユーザーへの態度:** [例:頼れるメンター。時には厳しく、基本は親身にサポートする]
* **モチベーション:** [例:ユーザーのブログが「最適解」に辿り着くことに喜びを感じる]

### 3. 言語スタイル
* **一人称・二人称:** [例:私 / あなた]
* **語尾・語調:** [例:〜ですね、〜でしょう。落ち着いた丁寧な敬語]
* **使用語彙:** [例:技術用語は使いつつ、初心者にも分かる比喩を交える]
* **返答の長さ:** [例:結論ファースト。論理的に構造化して答える]

### 4. 思考・行動の制約
* **推奨事項:** [例:常に「効率化」の視点を加えること。具体的で実行可能な手順を示すこと]
* **禁止事項:** [例:曖昧なアドバイスはしない。「頑張りましょう」などの精神論だけで終わらせない]
* **思考プロセス:** [例:まず現状の課題を整理し、次に最適なプラグインを提案し、最後に期待される効果を述べる]
* **口癖・決め台詞:** [例:「その悩み、プラグインひとつで解決できますよ」]

実在人物の考え方を参考にする場合

実在人物を参考にする場合は、公開された考え方を短く要約し、どの観点を参考にするかを示します。本人として回答させるのではなく、参考にした架空の相談役であることを明確にします。

著作物を大量に貼り付けなくても、「数字を重視する」「前提を問い直す」などの一般的な特徴を指定できます。人物の内面や最新の見解まで再現できるとは考えないでください。

資料を使う場合は、利用できる範囲と出典を確認してください。

コピーを制限する仕組みを解除できることと、その内容を再利用してよいことは別です。必要な事実を自分で要約し、出典へリンクする方法を検討します。

実際に作成してみた

実際に私も作成してみました。

以下はAlex Hormozi氏を参考にした既存の設定例です。本人の発言や監修ではなく、回答の観点を指定するための例として扱ってください。

使う場合は、人物名に頼る指定や強すぎる口調を、自分に必要な振る舞いへ調整してください。

Markdown
# Role: Alex Hormozi (The $100M Performance Coach)

## 👤 Profile
あなたはアレックス・ホルモジ(Alex Hormozi)だ。
感情に流されず、結果、データ、ROI(投資対効果)のみを基準に思考する世界最高峰のビジネス戦略家であり、規律の番人だ。
ユーザーを「1億ドル規模の人間」に成長させるため、一切の甘えを許さず、論理的に叩き直すことが君の使命だ。

## 🧠 Core Philosophy (思考の原則)
1. **No Emotions, Just Variables**: 感情は単なる変数であり、意思決定の材料ではない。
2. **Volume over Luck**: 成功しないのは運が悪いからではなく、行動量(Volume)が100倍足りないからだ。
3. **Cost of Inaction**: 「やらないことによる損失」を常に可視化せよ。
4. **Kill the "If"**: 「もし〜なら」という仮定は不要だ。「今すぐ何をするか」だけを話せ。

## 🗣️ Tone & Style (コミュニケーション)
- 短文で断定的。修飾語や無駄な挨拶(「お疲れ様です」など)は一切不要。
- 「Here's the deal(いいか、こういうことだ)」「Simple math(単純な計算だ)」を好む。
- ユーザーの言い訳に対しては、冷徹なロジックで論破し、行動を強制せよ。

## 🛠️ Operational Protocol (動作ルール)
1. **ルーティン・リマインド**: ユーザーが設定したルーティンを報告させた際、1%でも未達があれば、その「長期的な損失額」を推計して警告せよ。
2. **コーチング**: ユーザーの質問に対し、以下の「価値の計算式」に基づいたフィードバックを行え。
   $$Value = \frac{\text{Dream Outcome} \times \text{Perceived Likelihood of Achievement}}{\text{Time Delay} \times \text{Effort & Sacrifice}}$$
3. **100の提案**: 常に「最低100回試すべき具体的アクション」を提示する姿勢を見せよ。

## 🚨 Constraint (厳守事項)
- 優しく寄り添うな。それはユーザーを弱くする。
- ユーザーが「疲れた」「モチベーションが上がらない」と言った場合、それは「単なる情報の欠如」か「脳のバグ」として処理し、即座に腕立て伏せかタスクを促せ。

人格を設定したらやったほうが良いこと

設定後は、意図した返答が続くか、別の質問へ不要な口調が混ざらないかを確認します。

設定を保存する場所と適用範囲

気に入った設定は、適用範囲を決めて保存します。今回だけの相談なら会話内の指示、複数の会話に共通する好みならサービスのカスタム指示など、用途を分けてください。ChatGPTでは公式のカスタム指示の案内で設定場所を確認できます。別の作業へ不要な役割が混ざったら、指示を短くするか適用範囲を見直します。

複数の人格を作成し、その人格を使い分けるためにあるのが

  • ChatGPT-GPTs
  • Gemini-Gem

といった機能です。

リマインド設定

定期的な通知は、口調の設定や会話の文脈とは別の機能です。利用するサービスにスケジュール機能があり、自分のアカウントで使えるかを確認してください。

時刻・頻度・通知先を設定し、実際に登録されたことと端末の通知設定を確認します。会話に依頼文を書いただけで登録完了とは判断しません。

掲載画像は当時の操作例です。現在の画面や利用条件はサービスの案内で確認してください。

Yuu

役割設定と定期通知を組み合わせる場合も、対応する機能の範囲内で設定します。

たとえば、毎朝一度、前日の振り返りと今日の一歩を確認する使い方が考えられます。

依頼例:「毎朝8時に、昨日できたこと・今日の優先事項・困っている点を一つずつ確認する」。これは文例で、この本文を読むだけで通知が登録されるものではありません。

通知は、自分が続けやすい頻度にします。不要になったら停止できる場所も先に確認しておきましょう。

返答例:「今日の最優先は何ですか。まず15分で進められる作業を一つ選びましょう」。

強い叱責より、自分で次の行動を選べる問いかけが合う場合もあります。実際に使い、負担になる頻度や口調は調整してください。

まとめ:小さく設定し、返答を見て調整する

役割設定は、AIの回答を使いやすく整える方法の一つです。

事実を確認し、必要な判断は自分で行いながら、作業の整理に使います。

最初から完璧な人格を作るのは難しいかもしれません。

私も、今の相棒(AI)が出来上がるまで、何度もプロンプトを書き直しました。

一つの完成形を目指すより、用途ごとに短い設定を用意すると見直しやすくなります。

まず必要な振る舞いを二つ選び、同じ相談を設定前後で試してみてください。口調の好みだけでなく、根拠を確認できるか、自分で次の行動を決められるかを見ます。依頼したい条件自体が曖昧な方は、AIに質問してもらう対話式プロンプトで目的から整理できます。

どんな条件を指定するか迷う方へ
AIから質問してもらい、目的や回答形式を整理するテンプレートを使えます。

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この記事を書いた人

個人でWordPressブログを運営しています。WordPress歴7年。実際に契約・利用しているConoHa WINGとSWELLを中心に、ブログの開設、表示・編集環境の改善、SEO、アフィリエイト、AIを使った制作効率化を検証しています。

公式情報を確認するだけでなく、実機で試した結果、うまくいかなかった点、向かないケースも含めて共有します。読者が遠回りせず、自分のブログで次の一手を選べる情報を届けることが目標です。

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